どうしているの?ねぇ、先輩…




「えー、では討論のテーマは『高校生にアルバイトは必要か?』です。それぞれの学校で規則はあると思いますが、学校の規則は一端置いといて、賛成派か反対派か学校ごとに意見を纏めてください。意見を纏め終わったところから1時30分まで昼休みに入ります。昼休み終了後、それぞれの学校の意見を発表し、討論し合ってもらいます。では始めてください」


先生の合図で、学校ごとの話し合いがスタートする。

3人の先輩たちが後ろ向きになって、私とにっしーの机を囲む。


「よし、とっとと終わらせて昼飯食おう」

「あー、腹減ったー」

「洋平、グーグー鳴ってたね」

「あの……!」


なにも気にしてないように、先輩たちは喋ってるけど……

でも。


「あの、……さっきはすみませんでした。私がちゃんと話を聞いていなかったせいで、巻き込んでしまって……本当にごめんなさい」


足を引っ張らないように頑張ろうって、あんなに思っていたのに。

足を引っ張るどころか、私のせいで先輩たちに大迷惑をかけてしまった。


「んじゃ、お詫びに七瀬、書いてって」

「え?」

「みんなの意見、紙にまとめる係ね。はいこれ用紙。よろしく」

「……」


瞬先輩が、配られたプリントを私の前へ滑らせる。


お詫び、って。

そもそも書記は私だから、書くのは最初から私の仕事なのに。


なんで……優しくしてくれるんだろう。