どうしよう、全然聞いてなかった。
なんの話をしているのかすら、分からない。
どうしよう……
シーンと、大広間が静まり返る。
焦りと不安から、ドクドクって、体に嫌な音が走る。
無関係な生徒たちは暇そうにしていて、隣のにっしーはどうにかしようとオロオロしてくれている。
どうしよう。
どうしよう……
「……ごめんなさい、聞いてませんでした」
素直に謝ることしかできなかった。
質問の内容をもう1度教えてもらえれば、なんとか、
「は?」
なんとかなる。そう思ったのに。
中央から向けられる視線は、そんなに甘いものじゃなかった。
「聞いてなかった?」
「……はい」
「お前、何しにここに来たんだ?」
「え…」
なにしに、って……


