柊さんの彼女さんがいるのに、ここで待っているのも嫌だな。


そう思った美緒はエレベーター横の階段に視線を向けた。


美緒の部署は4階だ。


階段で上がれない回数ではない。


運動ついでにいいかもしれない。


自分にそう言い聞かせて美緒は階段へと向かったのだった。