君が隣にいた頃の記憶をここに置いていこう

この場所に来たら、諦めがつくと思ったが、現実はそうはいかなかった。

ただ、好きになっただけで、こんな辛い事を味わうのなら、私は……。


「一人の方がいい…。」


私は、湖に手に付けていたブレスレットを投げ捨てた。

ブレスレットは、ぽちゃんと弾く音を鳴らせ、湖の底へと消えていった。

もう、私がここへ来ることは二度とないだろう。