君が隣にいた頃の記憶をここに置いていこう

そして、私はどこの病院か教えてもらい、駆けつけた頃には、彼は静かにベッドに横になっていた。

さっきまで電話越し聞いてた場所とは思えない静かさになっていた。

彼の手に触れてみるととても冷たいが、でも表情を見る限り眠っているだけなのではと思わされるほど、いつもの彼の寝顔だった。

でも、彼はもう動かなくて、起きることも、話すことももうなかった。

そして、そのまま流れるかのように、葬式が開かれ、骨だけが残ると、私は更に絶望感が増した。