Sweet Love~極上に甘い恋~

「人の彼女に暴行しようとは、いい度胸ですね」

聞き覚えのある声がした。

その声の主に視線を向けると、大森さんが二階堂くんの手をつかんでいた。

「な、何だよ!」

大森さんをにらみつけた二階堂くんに、
「乃南さんの夫になるものです」

大森さんが言った。

「ふざけるなっ!」

二階堂くんがつかまれている手を振り払った。

大森さんはニヤリと笑みを浮かべた。

わたしにいつも見せる、あの妖艶な笑みではない。

例えるとするなら、マフィアのボスみたいな笑みだった。

「ふざけてなんかいませんよ」

言葉はいつものように紳士的だけど、声には冷たさと怒りが混じっていた。