個室で2人っきり…って、わたしは一体何を考えている。

歌い終わったわたしはマイクを元の場所に戻した。

カラオケに入ってから、もう1時間。

その1時間は、ほとんどわたしが歌っていると言う状況だ。

二階堂くんは3曲ほど歌っただけで、後はソファーに座っている。

何だろ…。

こうしてテンションあげて楽しんでいるのって、わたしだけ?

誘ってくれた当の本人はつまらなさそうな顔をしている。

何だか、変な感じだな。

そう思いながら、わたしは二階堂くんの隣に座った。

その瞬間、二階堂くんがわたしを見た。

わたしは恐怖を覚えた。