Sweet Love~極上に甘い恋~

わたしの躰は、こんなにも感じやすかったっけ?

肌に大森さんの吐息が触れただけでも、わたしは甘い声をあげた。

大森さんは、わたしの躰を全部知っていると言うように、わたしに触れる。

唇にも、トロンボーンにしか触ったことのないような指にも、わたしは反応した。

好きじゃない男の人に抱かれて、嬉しい訳じゃないのに…。

甘い声を隠そうとしても、大森さんはそれを許さなかった。

トロンボーンだと、わたしは思った。

大森さんがいつも演奏している、トロンボーンだと。

彼にあわせて音が出るように、わたしの躰も彼にあわせて反応する。