――あなたが大好きです

その言葉に、躰が溶けてしまいそうな感覚を覚えた。

わたし、何で感じてしまっているんだろう…?

大森さんの妖艶な笑みにも、トロンボーンにしか触れていないような唇にも、指にも、何で感じてしまっているんだろう…?

“一目ぼれした”と言う理由でマネージャーにされて、甘い時間を過ごして…。

それだけで、何時間経った?

何ヶ月過ぎた?

わたし、本当にどうしちゃったのだろう。

大森さんのこと、好きになっているの?

大森さんに、ひかれているの――?