歩美は少し驚いた顔をして それから黙って ゆっくりと頷いた。 オレはその返事に安心する。 オレも多分 歩美が好きだから。 そして歩美が泣いても、この気持ちはずっと同じだって 信じたいから。 その夜、歩美は今日買ったばかりのボウルに料理を盛り付けた。 湯気の立ち上るトマトのスープ。 ガシャーン! 「美味くないんだよ」 歩美… もう少しだけ、試させて。 オレにとってお前が 他の女とは違うってこと。