歩美は店員から袋を受け取ると、大事そうにそれを抱えてこっちに歩いてきた。 「あっ…」 「おぅ。何買ったの?」 「え…っと、寒くなってきたから、スープ用のお皿とか必要かなと思って」 「二つ?」 「……うん」 照れてうつむく姿を見れば、それはもちろん可愛いと思える。 部屋に二人でいれば、男としての欲望だって当然出てくる。 でも…