歩美が下を向いてる間に、なんとなく部屋を見渡す。

当然だけど男っ気はない。

今年一人暮らしを始めたばかりらしいだけあって、なんとなくまだ住み慣れてもいない雰囲気。



そしてふと目に止まったのは、壁にあった年間カレンダー。

先々月の5日にはチューリップのマークがある。


なんだ…?




「あっ、お茶!
い、今用意してくるから」

「え…」




勢いよく立ち上がった歩美に一瞬驚き、その瞬間に思い出した。


いや多分だけど…



あのマークは
オレと付き合った日か。