「春樹、何見てんの?」

「あ?別に」

「あぁ、あの子。お前の新しい彼女だっけ?」

「まぁ…名前だけのね」




そんなある日

4階の窓から見下ろしてた時に偶然あいつを見かけて。

他の男友達かなんかと笑いながら歩いていたから、ちょっとだけその様子を見てた。



ふ〜ん…もしかしてオレのことはもう諦めたのか。

素っ気なくしてたし、たいして相手にもしてないからな。



そんなふうに思ってたから。




「あのっ…」




またあいつが誘いに来た姿を見たら、なんとなくホッとして。



その時点で
いつものオレとは違ってた。