次の日の放課後、2人が揃って私の家にやってきた。

「悠夏、ありがとう。OKもらえたよ」

本当にうれしそうな瑞穂。左手は唯斗の右手とつながれている。

「ごめんな・・・本当は、僕からはっきりさせなきゃいけなかったんだよな」

「なっ、何言ってんの?私は、大好きな2人が無事くっついて、嬉しいよ?2人の気持ちを一番近くで見てたのは、私なんだから」

そう言いながら、私は涙が止まらなかった。きっと唯斗は私の気持ちにも気づいていたんだろう。2人の狭間で悩んだことだろう。失恋の痛みの涙?それもあるけど、2人があまりにもお似合いで、大好きな2人の背中を押せたんだっていう安堵の涙なのかもしれない。

「私たち、これからも変わらずに友達だよね?}

私は、2人をうかがうように言った。2人の邪魔はしたくないけど、デートの時以外は、・・・わがままだけど、今までと変わらない仲良し3人組でいたかったのだ。

唯斗が思いっきり、私の背中をたたいて、

「・・・あったりまえだろ」

と言った。

なんだか、結局とってもHAPPYで・・・切ないけどすごくHAPPYなのは
変わらなくて私たち3人で抱き合って泣いた。

「2人と幼なじみでホントによかったな」

瑞穂が言った。

「俺らの絆はこれからも変わらないから、悠夏も瑞穂も安心して」

「ん」

「だね」

そうして今度は、3人で笑った。抱き合って笑った。

Our friendship lasts forever.

私たちの友情は永遠。

-fin-