その規格外の大きさに、思わず足がすくんでしまったけど、私はギリギリムカデの口から逃れる事ができた。小川で倒れている人を助けたいけど、まずコイツを何とかしないといけないみたいだ。
私は決意を固めて、木刀を握る。ただ、この木刀で巨大ムカデの体に傷がつけられるのか、正直不安だった。私は試しに近くにあった石を巨大ムカデの顔面に投げつけ、怯んだ隙に一刀を入れてみる。
しかし案の定、木刀で叩きつけた部分にはヒビが入っただけ、巨大ムカデは、そんな私の攻撃を嘲笑う様に、私に尻尾を振り下ろす。
私はその攻撃を交わす為に小川へ飛び降りた。小川は腰程度の深さしかないから、溺れ死ぬ事はない。
ただ、早く倒れている人を小川から引き上げてあげないと、小川の冷たさで体温がぐんぐん下がってしまう。せっかく見つけた『同類』を見殺しにできない、でも巨大ムカデも、どうやら倒れている人を見逃す気もなさそうだった。
物理が効かない時、漫画やアニメなら魔法でどうにかするけど、私にはそんな能力はない。自分から捨ててしまったのだから。
そうなると、ひび割れた部分を集中的に攻める、いわゆる『持久戦』に賭けるしかない。私は唾を飲み込みながら、木刀を力強く握りしめる。
いっその事、腕が壊れてしまっても構わない。この世界で生きる、数少ない生き残りを助けないと、本当に私は『独りぼっち』のまま終わってしまう、そんな気がした。
私は決意を固めて、木刀を握る。ただ、この木刀で巨大ムカデの体に傷がつけられるのか、正直不安だった。私は試しに近くにあった石を巨大ムカデの顔面に投げつけ、怯んだ隙に一刀を入れてみる。
しかし案の定、木刀で叩きつけた部分にはヒビが入っただけ、巨大ムカデは、そんな私の攻撃を嘲笑う様に、私に尻尾を振り下ろす。
私はその攻撃を交わす為に小川へ飛び降りた。小川は腰程度の深さしかないから、溺れ死ぬ事はない。
ただ、早く倒れている人を小川から引き上げてあげないと、小川の冷たさで体温がぐんぐん下がってしまう。せっかく見つけた『同類』を見殺しにできない、でも巨大ムカデも、どうやら倒れている人を見逃す気もなさそうだった。
物理が効かない時、漫画やアニメなら魔法でどうにかするけど、私にはそんな能力はない。自分から捨ててしまったのだから。
そうなると、ひび割れた部分を集中的に攻める、いわゆる『持久戦』に賭けるしかない。私は唾を飲み込みながら、木刀を力強く握りしめる。
いっその事、腕が壊れてしまっても構わない。この世界で生きる、数少ない生き残りを助けないと、本当に私は『独りぼっち』のまま終わってしまう、そんな気がした。

