私の怪我を見て、ようやく正気を取り戻したのか、ヌエはシーズさんから慌てて離れ、私の血が付着している肘を見た。その瞬間、ヌエちゃんの顔が一瞬で青くなり、涙目になってしまう。
さっきまで殺気立っていた空気が、一瞬で冷え切った。鼻を触って確かめたけど、骨は折れていないみたいだ・・・多分。でもかなりの出血だ、拭っても拭っても全然止まらない。
実は私、生前は鼻血を一回も出さなかった。だから実質、これが本当の意味で、生まれて初めての鼻血。喜んでる場合でもないけど。
シーバさんは私の元へ大急ぎで駆け寄ると、自分の羽織っていたローブを千切り、小粒に丸めて私の鼻に栓をした。私の足元には、生々しい鼻血の跡があちこちに残っている。
ヌエちゃんが真っ青になる理由も分かるよ、色んな意味で。殺人現場かと思える程の血痕だから。そう思うと、あの時のヌエちゃんがどれだけ馬鹿力だったのか、確認してみたい気持ちもある。
「ユキナ、我の声が聞こえるか?」
「はいっ、耳は全然大丈夫です。」
「姉さん・・・」
「やっと落ち着いたか?」
「・・・はい・・・」
さっきまで殺気立っていた空気が、一瞬で冷え切った。鼻を触って確かめたけど、骨は折れていないみたいだ・・・多分。でもかなりの出血だ、拭っても拭っても全然止まらない。
実は私、生前は鼻血を一回も出さなかった。だから実質、これが本当の意味で、生まれて初めての鼻血。喜んでる場合でもないけど。
シーバさんは私の元へ大急ぎで駆け寄ると、自分の羽織っていたローブを千切り、小粒に丸めて私の鼻に栓をした。私の足元には、生々しい鼻血の跡があちこちに残っている。
ヌエちゃんが真っ青になる理由も分かるよ、色んな意味で。殺人現場かと思える程の血痕だから。そう思うと、あの時のヌエちゃんがどれだけ馬鹿力だったのか、確認してみたい気持ちもある。
「ユキナ、我の声が聞こえるか?」
「はいっ、耳は全然大丈夫です。」
「姉さん・・・」
「やっと落ち着いたか?」
「・・・はい・・・」

