「結局貴方は何を望んでいるの?
お母さんに愛されたいの? お母さんに提供する魔力が欲しいの?
生きたいの? それとも・・・生きる事を諦めたいの?
・・・どっちにしても、私は貴方の望みなんて聞き入れたくもない。」
「なっ?!!」
「あんたさっきから一体何を言ってるの? 全っ然意味が分からない!!
貴方は『いじめられる』為に生きてるの?!! いじめられる事がそんなに楽しいの?!!」
「・・・それは・・・」
彼は自分の手首をさすりながら、唇を震わせる。そして同時に、彼は私を『疑問視』していた。でも私だって彼を『疑問視』している。互いの考えが理解できない状況は、まるで出口のない迷路の様だった。
・・・ただ彼の場合は、出口を自らが塞いでる。私を出口へと先導させないようにしていた。
そう、『許す』という名の出口を
「・・・貴方が気が病んでいる原因も分かります。生まれた国や出生は、自分自身で選定する事
はできませんから。
生まれてきた国が劣悪だったとしても、出生した一族がどれほど人でなしでも、シーズさんは
受け入れるしかなかった。受け入れるしかない環境に、強制的に置かれた。
そうでしょ?」
お母さんに愛されたいの? お母さんに提供する魔力が欲しいの?
生きたいの? それとも・・・生きる事を諦めたいの?
・・・どっちにしても、私は貴方の望みなんて聞き入れたくもない。」
「なっ?!!」
「あんたさっきから一体何を言ってるの? 全っ然意味が分からない!!
貴方は『いじめられる』為に生きてるの?!! いじめられる事がそんなに楽しいの?!!」
「・・・それは・・・」
彼は自分の手首をさすりながら、唇を震わせる。そして同時に、彼は私を『疑問視』していた。でも私だって彼を『疑問視』している。互いの考えが理解できない状況は、まるで出口のない迷路の様だった。
・・・ただ彼の場合は、出口を自らが塞いでる。私を出口へと先導させないようにしていた。
そう、『許す』という名の出口を
「・・・貴方が気が病んでいる原因も分かります。生まれた国や出生は、自分自身で選定する事
はできませんから。
生まれてきた国が劣悪だったとしても、出生した一族がどれほど人でなしでも、シーズさんは
受け入れるしかなかった。受け入れるしかない環境に、強制的に置かれた。
そうでしょ?」

