「そろそろ時間も遅くなってきたし帰ろうか。」


杉田純一がきりだした。


「ぅ~ん。まだ飲みたらなぁ~い。


茜が大きな目をウルウルとさせながら言った。


お酒のせいか、いつもより色気があった。


「じゃぁ茜、アタシのアパートすぐ近くだからアタシの家で飲み直そうよ。」


「ぅん。じゃぁ麻波んちに行く~♪」


冷たい風が吹いている。


屋台のおじさんは熱い日本酒を飲んでいた。


その香りが少し鼻につく。


「じゃぁ俺は帰るね。また明日もよろしくね。」


少しハスキーな声で杉田純一が言った。

杉田純一はお金を屋台のカウンターに置くと足早に帰っていった。


「じゃぁコンビニでビール買い足して帰ろうか。」


口が少しまわらない。


アタシはいつもより気持ちのいぃ酔い方をしていた。