リアル

仕事帰り。


アタシと茜は杉田純一と一緒にいた。


これから三人で飲み直すためだ。


「二人ともお疲れ様。お腹空いたでしょ?何食べたい?」


アタシと茜は声を揃えて、


「らーめんっ!」
と、言った。


昔、遥の家で飲み会をやったあと必ずコンビニのカップラーメンを食べた。


茜と一緒のせいかそれを思い出した。


少し歩くと屋台ラーメンがある。


そこで食べる事になった。


「おじさん、ビール三つね。」


杉田純一が頼んだ。

「乾杯。」


三人でグラスを合わせた。


「茜、初仕事はどうだった?」


杉田純一が聞いた。

「麻波と一緒だったから楽しかったよ。続けていけそう。」

「なら、よかったよ。」


アタシは二人の会話を聞いて随分と親しいんだなと思った。

出来たてのラーメンがきた。


湯気からいぃ香りがした。


アタシと茜はまだ熱いラーメンをすすった。


杉田純一は無言でビールを飲んでいる。