アタシはあの足で夜の町をふらついた。


行くあてなんかなかったけど。


でも今は一人で家にはいたくなかった。

その時だ。


誰かがアタシの肩を叩いた。


振り向くと知らない男の人だった。


「誰?アンタ。」


アタシは冷たく言った。


「急にごめんね。君いくつ?今女の子の従業員探してるんだよね。」


「はぁ?うぜぇんだよっ!」


アタシの腹の虫は大分機嫌が悪い。


シカトして、スタスタと歩いたがヤツは着いてきた。


「ごめんね急に!」

と、言うとアタシに一枚の名刺を渡した。


...


どうやらスナックのオーナーらしい。


「キャッチとか普段しないんだけど、たまたま歩いてたら可愛い子が歩いてたからさぁ。」


アタシはやけくそになっていたらしく働くのを了承してしまった。


改めてまた連絡するそうだ。