《スナック和》


平日火曜日。


客の入りはまだだ。

アタシと茜は応接間で煙草を吸いながら携帯で営業メールをしていた。


その時だ。


応接間のドアから大きな音がした。


バタンッ!!!!


アタシと茜はハッとしてドアのほぅを見た。


...


真実が荒い息をはきながら仁王立ちで茜のほぅを睨んでいる。


...


アタシと茜はキョトンとしながら真実を見た。


「茜ちゃん!!どぅゆぅ事?!」


真実がキツイ目線で言った。


「はぃ?何がですか?」


いつもの大きな目を見開きながら茜は言った。


「惚けないでよ!!」


今にも泣きそうな顔で真実が言う。


「だから、何がですか?」


茜は無表情で言う。

「...孝一。アンタ孝一と一体何なの?!」


「はぁ?何って普通にセフレですが?」

茜はプハぁっと煙草の煙をはきながら言った。


「セフレって!!真実の彼氏って知ってて手ぇ出したってゆぅの?!」


真実は興奮しながら茜に言う。


「知ってるも、知らないも、勝手に真実さんの彼氏から誘われただけなんですけど。」


変わらずの無表情。

「茜ちゃんは真実とオーナーの事嫉んで孝一に手出したんでしょ!!」


その言葉に茜の顔色が変わった。


「てか、自分の男の手綱くらい自分で握ってれば?あたし、悪くないし。」