目覚ましの音。


「...頭痛い。」

アタシは完璧な二日酔いだ。


「麻波~そろそろ起きないと...。」

茜が充血した目で言った。


「ぅん。つーか飲み過ぎた。茜、悪いけどコーヒー入れて..。」


「ったくッしょうがないなぁ。」


茜は文句を言いつつも温かいコーヒーを入れてくれた。


...


「...ぅまい...茜サンありがとう。」


半分も目が開いていない状態でアタシは言った。


「言葉じゃなく、もっと違う気持ちでたまには返してよねッ。」


茜はブーブー文句を言いながらもテキパキと動きだす。


缶の整理から生ゴミの整理。


茜と住んでから掃除のほとんどは茜がしてくれた。


「もぅ、少しはキチンとしてよぉ!!麻波はだらしないんだからぁ!!」


茜はそんな文句を言いながらも手と足は確実に動いていた。。