午前2時。


茜と仕事帰りのアパートまでの道のりを歩いている。


「今日もお疲れ♪てかさぁ、麻波...アンタ村上さんの事好きでしょ?」


茜が大きな目を見開きながら言った。


「えっ...」


茜の言葉に凄く動揺した。


...


「正直ね、麻波が村上さんの事気に入ってるのは分かるんだぁ。でも、あたし的にあの人にハマるのはあんま良い気がしないな...。」


一つ鼻で息をはきながら茜は言った。


「...大丈夫だよ。ただの客だし!個人的に何とも思ってないから!茜の勘はハズレです。」


「...なら、いぃんだけど。」


また茜が鼻から息をはいた。