大トロ、ウニ、イクラ、アワビに全て高級品だ。


「いただきまぁ～す。」


アタシは命一杯の笑顔で寿司を食べた。

幸男はそんな喜ぶアタシの顔を見て満足そぅな顔をしていた。


アタシは寿司を食べながらチﾗっと村上のテーブルのほうを見た。


．．．．


一瞬にして寿司の味が分からなくなった。


真実がいつものボディタッチで村上に寄り添っている。


何とも言えない感情が込み上げてきた。

「麻波ちゃん？どうしたの？眉間にシワなんて寄せて。」


幸男がアタシの顔を覗いた。


「えっ．．．シワなんて寄せてないですよぉ～。お寿司があまりにも美味しくて感動してました。」

無理に笑ったが多分、上手に笑えていなかっただろう。