リアル

応接間。


アタシと茜と杉田純一。


そして真実。


「茜、落ち着いた?」


まず始めにアタシが口を開いた。


茜は何も言わず、何の反応もしめさなかった。


「茜、、さっきの真実ちゃんへの態度はどうかと思うよ。何がそんなに気に入らなかったんだ?」


淡々とした口調で杉田純一が言った。


茜はそれでも黙っていた。


ハァっと杉田純一がタメ息を着いた。


アタシはこの沈黙が耐えられず、煙草に火をつけた。


それと同時に真実が、


「いきなり殴られて真実、意味分からないんだけど!茜ちゃんはオーナーの事が好きなんでしょ?!
だからあたしとオーナーが一緒にいるのが気にいらなかっただけなんでしょっ!!」


真実が鼻にかかった声でそぅ言った。


アタシはムカっとした。


茜の気持ちも知らないくせに。


この女を蹴飛ばしてやろうと思った。


否、考える前にアタシは真実に火の着いた煙草を投げつけていた。


「キャッ!」


真実が直ぐさま顔をよけた。


アタシは目の前にあった机を蹴飛ばした。


茜がいつもの大きな目を見開いてアタシを見た。


その瞬間、杉田純一の声が鳴り響いた。

「麻波!!何やってんだ!!」


「気分悪い。今日はもぅ店上がります。」