「はぁぁ。会いたいなぁ」

私は高校2年生の生田結空。

今はというと…

「まだ言ってるのー?そろそろ忘れなよ〜」

友達の藤谷 楓と学校帰りの電車の中。

「だってーだってなんだもん笑笑」

「だってって笑笑その人中学の先生だし、もう結婚してるし新しい恋しようよ笑笑ね?」

「うん…だけどさ、あの人を超える人がいないから好きな人なんてできない…」

「それはわかんなくもないよ?じゃあてきとーに神谷先生は?笑笑」

「えー神谷先生?別に興味ないんだけどな。
でも確かに少しだけ気になるかも…」

「矛盾してるし!笑笑笑」

『次は〜朝宮駅〜朝宮駅〜』

「じゃ!また月曜日に!ばいばーい!」

この時はわかってなかった…これから頭の中が彼のことで…神谷先生のことでいっぱいになるなんて…