悲しむ空と一つの恋

やっぱり私は数学なんて頭に入らず、ずっと神谷先生を見ていたら気付かれて

「生田さん?どうしたの?」

と言われてしまった

「あ、いえ。なんでもないです。」

「集中してくださいね」

神谷先生は生徒にも丁寧な言葉で接する。

だけど私は知ってる…これは距離があるからと。


数学が終わると私は一瞬で机に突っ伏した

「す、数学…鬼だ…」

「ゆーあー笑笑ちゃーんと見させて頂きましたよ?笑笑怒られてたね〜笑笑」

「なんもおめでたくないわ笑笑」

と会話していたら他の友達がゾロゾロと8人くらいで来て

「ね、ねぇゆあ!」

「んー?」

「ゆあってもしかしてのもしかしてなんだけど神谷先生のこと好き…?」

この言葉を聞いた瞬間私は顔を上げた

「え!?んなわけ、んなわけねーじゃん!
誰があんな奴!!興味ねーし笑笑」