「アレン様、私を心配して下さったんですね。ありがとうございます。でも私は大丈夫なので、もう心配しないで下さい」
もう関わらないで下さい。私は大丈夫なので早急にお帰り下さいと言ったつもりだ。
「君は優しいんだね。ほら、俺のクッキーもお食べ」
皿ごと差し出されたイリーナはもう一度笑顔でお礼を言う。
「その姿を見ていると、初めて会った日のことを思い出す」
「そうですか?」
(私はちっともですけど)
アレンにとってこの姿は初めて顔を合わせた思い出かもしれないが、イリーナにとっては攻略対象の襲来に追い詰められ失神した苦い記憶だ。
見つめ合う二人を前にオニキスは咳払いをして会話を遮る。
「とにかく、誤解が解けたのなら帰れ。お前が窓から飛び降りたと学園は騒然としていたぞ。代わりに仕事を押し付けられたリオットも憤慨していた」
だがアレンは、それは別に構わないと言った。
「俺がいると不都合でもあるのかな?」
「別に、俺は……イリーナと遊べないとか、そんなことを思っているわけじゃ……」
(兄様頑張って! そのままアレン様を追い帰して!)
援護射撃をしようとイリーナも参戦する。あくまで純粋に、子どもらしくだ。
「アレン様、忙しいのですよね? 私のことは心配いりませんよ」
「俺のことを心配してくれるなんて君は優しい子だね」
そう言って優雅に紅茶に手をつけるの繰り返しだ。
(くっ! なかなか帰らないな、この人!)
「ところでイリーナ。俺は君に大切な話をしたと思うんだが、それについてはどう考えている?」
ひくり――
イリーナの頬が引きつる。大切な話とは告白の件だろう。だが今の今まで驚きが勝り綺麗さっぱり忘れていた。突然訊かれても答えに困る。
「えっと、それは……」
(イリーナ子どもだからわからな?いで乗り切る!?)
そこでたじろぐイリーナを守るようにオニキスが立ちはだかった。
もう関わらないで下さい。私は大丈夫なので早急にお帰り下さいと言ったつもりだ。
「君は優しいんだね。ほら、俺のクッキーもお食べ」
皿ごと差し出されたイリーナはもう一度笑顔でお礼を言う。
「その姿を見ていると、初めて会った日のことを思い出す」
「そうですか?」
(私はちっともですけど)
アレンにとってこの姿は初めて顔を合わせた思い出かもしれないが、イリーナにとっては攻略対象の襲来に追い詰められ失神した苦い記憶だ。
見つめ合う二人を前にオニキスは咳払いをして会話を遮る。
「とにかく、誤解が解けたのなら帰れ。お前が窓から飛び降りたと学園は騒然としていたぞ。代わりに仕事を押し付けられたリオットも憤慨していた」
だがアレンは、それは別に構わないと言った。
「俺がいると不都合でもあるのかな?」
「別に、俺は……イリーナと遊べないとか、そんなことを思っているわけじゃ……」
(兄様頑張って! そのままアレン様を追い帰して!)
援護射撃をしようとイリーナも参戦する。あくまで純粋に、子どもらしくだ。
「アレン様、忙しいのですよね? 私のことは心配いりませんよ」
「俺のことを心配してくれるなんて君は優しい子だね」
そう言って優雅に紅茶に手をつけるの繰り返しだ。
(くっ! なかなか帰らないな、この人!)
「ところでイリーナ。俺は君に大切な話をしたと思うんだが、それについてはどう考えている?」
ひくり――
イリーナの頬が引きつる。大切な話とは告白の件だろう。だが今の今まで驚きが勝り綺麗さっぱり忘れていた。突然訊かれても答えに困る。
「えっと、それは……」
(イリーナ子どもだからわからな?いで乗り切る!?)
そこでたじろぐイリーナを守るようにオニキスが立ちはだかった。



