「しかしこうなっては明日に控えた学園の入学は難しいですね」
脱線しかけていた会話に、オニキスの言葉を受けたイリーナは待ってましたと言わんばかりに激しく頭をふって同意する。
(そう! そうなんです兄様!)
オニキスの懸念を受けた両親も同意見のようだ。
オリガは困ったように息をはく。
「さっきもお昼寝していたし、学園の授業は厳しいかもしれないわね」
(そうそうこれこれこの展開! 私が待っていたのはこれなんです!)
「とても気持ちよさそうに眠っていたのよ。この年頃だと眠たくなるものなのかしら?」
オリガは微笑ましいものを見るように目を細めている。
(それはこのところ研究続きでろくに寝ていなかったせいなんですけど、都合が良いので黙っておきますね!)
「オリガの言う通り、この状態での入学は難しいだろう。それにイリーナが若返りの秘薬を生み出したことは伏せた方がいい。あれは人類の夢、作れる者がいると知れれば狙われてもおかしくはない」
「まあ! ただでさえこんなに愛らしいのだから狙われてもおかしくないのに危険よ!」
ローレンの提案にオリガとオニキスも深く同意を示した。
「俺も賛成です。学園側には体調が芳しくないと言って伏せることにしましょう。幸いイリーナは病気がちだと噂が立っています」
「では校長への対応も、学園のことはお前に任せよう」
イリーナよりも早く学園に通い始めたオニキスは、学園内でもその地位を確立している。父からの期待にオニキスはしっかりと頷いた。
「さて、これで話はまとまりましたね」
手を叩いたオリガがイリーナを抱き上げる。
(あれ? なんで私、お母様に抱き上げられてるの?)
「いつまでもそのような格好でいるわけにはいかないでしょう。タバサたちに言って服を用意させています。あなた、オニキス、私たちは少し席を外しますよ」
「そうだな。イリーナを着替えさせてやってくれ。その後は久しぶりにみなで食事をとろう」
「それは素敵な提案ですこと。では急がなければいけませんね。行きますよ、イリーナ」
「はい。お母様」
慣れ親しんだ家の中だというのにイリーナは子どものように手を引かれていった。
脱線しかけていた会話に、オニキスの言葉を受けたイリーナは待ってましたと言わんばかりに激しく頭をふって同意する。
(そう! そうなんです兄様!)
オニキスの懸念を受けた両親も同意見のようだ。
オリガは困ったように息をはく。
「さっきもお昼寝していたし、学園の授業は厳しいかもしれないわね」
(そうそうこれこれこの展開! 私が待っていたのはこれなんです!)
「とても気持ちよさそうに眠っていたのよ。この年頃だと眠たくなるものなのかしら?」
オリガは微笑ましいものを見るように目を細めている。
(それはこのところ研究続きでろくに寝ていなかったせいなんですけど、都合が良いので黙っておきますね!)
「オリガの言う通り、この状態での入学は難しいだろう。それにイリーナが若返りの秘薬を生み出したことは伏せた方がいい。あれは人類の夢、作れる者がいると知れれば狙われてもおかしくはない」
「まあ! ただでさえこんなに愛らしいのだから狙われてもおかしくないのに危険よ!」
ローレンの提案にオリガとオニキスも深く同意を示した。
「俺も賛成です。学園側には体調が芳しくないと言って伏せることにしましょう。幸いイリーナは病気がちだと噂が立っています」
「では校長への対応も、学園のことはお前に任せよう」
イリーナよりも早く学園に通い始めたオニキスは、学園内でもその地位を確立している。父からの期待にオニキスはしっかりと頷いた。
「さて、これで話はまとまりましたね」
手を叩いたオリガがイリーナを抱き上げる。
(あれ? なんで私、お母様に抱き上げられてるの?)
「いつまでもそのような格好でいるわけにはいかないでしょう。タバサたちに言って服を用意させています。あなた、オニキス、私たちは少し席を外しますよ」
「そうだな。イリーナを着替えさせてやってくれ。その後は久しぶりにみなで食事をとろう」
「それは素敵な提案ですこと。では急がなければいけませんね。行きますよ、イリーナ」
「はい。お母様」
慣れ親しんだ家の中だというのにイリーナは子どものように手を引かれていった。



