「な、なっ!」
衣装部屋のアクセサリー箱にあるはずのそれが、またしても机の上でイリーナの目覚めを待っていた。
「何か特別な魔法でもかかっているのでしょうか?」
「呪いの髪飾り……」
タバサの指摘にイリーナは思わず呟いてしまう。
「もう嫌。もう窓から投げ捨てる!」
引っ掴み窓へと向かうイリーナを血相を変えたタバサが止める。
「お待ち下さいお嬢様!」
「止めないでタバサ!」
「ですが! もし呪われているのだとしたら、粗末に扱えばお嬢様に悪い影響があるのではありませんか?」
「はっ!」
いわく付きの品であれば逆に呪われる可能性がある。
(なんて物をプレゼントしてくれたのよあの人は!)
イリーナは気を取り直して今度は箱を鍵付きの引き出しに閉じ込めることにした。
「お嬢様。本日は旦那様がご在宅。奥様は公爵夫人主催の会合に出席。坊ちゃまは王子殿下との勉強会にございます」
「そう、お父様がいるのね。なら私は部屋で大人しく本を読むわ」
「かしこまりました」
代わり映えのない部屋で今日もイリーナは引きこもる。
衣装部屋のアクセサリー箱にあるはずのそれが、またしても机の上でイリーナの目覚めを待っていた。
「何か特別な魔法でもかかっているのでしょうか?」
「呪いの髪飾り……」
タバサの指摘にイリーナは思わず呟いてしまう。
「もう嫌。もう窓から投げ捨てる!」
引っ掴み窓へと向かうイリーナを血相を変えたタバサが止める。
「お待ち下さいお嬢様!」
「止めないでタバサ!」
「ですが! もし呪われているのだとしたら、粗末に扱えばお嬢様に悪い影響があるのではありませんか?」
「はっ!」
いわく付きの品であれば逆に呪われる可能性がある。
(なんて物をプレゼントしてくれたのよあの人は!)
イリーナは気を取り直して今度は箱を鍵付きの引き出しに閉じ込めることにした。
「お嬢様。本日は旦那様がご在宅。奥様は公爵夫人主催の会合に出席。坊ちゃまは王子殿下との勉強会にございます」
「そう、お父様がいるのね。なら私は部屋で大人しく本を読むわ」
「かしこまりました」
代わり映えのない部屋で今日もイリーナは引きこもる。



