「お久しぶりです、社長。
いや、叔父さん」



叔父「久しぶりだな、調子はどうだ?」



「私はいつものようにいつも通りです」



叔父「それは何よりだ。さて、聞きたいことが山ほどあるだろう」



「ええ、本当に色々と好き勝手にやり過ぎですよ。
なぜ私を過去へ飛ばしたんですか?
しかもよりによって新選組って、自分のルーツに近い人のところには飛ばさないようにしてましたよね?
私沖田総司と出会ってしまったんですけど」



叔父「お前も知っているだろう。
反社会勢力が水面下で活発化してきていたのは、そいつらが私たちを狙っていると情報が入ってなお前だけでも逃がさなければと思ったんだ。
思ったよりも余裕がなくてね、不手際で幕末に飛ばしてしまったんだ。
まさか新選組に関わってしまうとはね、そこは想定外だった」



「タイムマシンを狙ってきている奴らですね。
それは私も情報を掴んでいました。
ですがそんな急だったんですか?」



叔父「ああ、本当に危なかったんだ。
テロを起こすかもしれない情報も入ってきていた。
セキュリティは万全だがもしものことを想定してのことだ。
お前は私の後継者だ。
死なせるわけにはいかない」



「何故連絡をくれなかったんですか?
スマホを見てもエラーの表示ばかりで緊急帰還も出来なかった。
最後の方はこちらから操作ができるようになっていた。
これはそちらから遠隔操作してたんじゃないんですか?」



叔父「奴らかハッキングしている可能性もぬぐい切れなかった。
お前の居場所を知られるわけにはいかなかったから連絡しなかった。
最悪の事態を想定してのことだ」



「だったらなぜタイミングよくスマホが直ったんですか?
ほんとはスマホ通して見てたんでしょ?
都合良すぎですよ。
しかもあの時の留守電もなんなんですか、ムカつく」



叔父「まあ、そんなイラつくな。
とりあえずこちらは落ち着いたから暫くは安全だ。ゆっくり休みなさい」