土方「待てっ!」



横を向くと息を切らした土方さんが立っていた



土方「何故毎回何も言わずに行ってしまうんだ」



「書き置きは残しましたよ?」



土方「ちゃんとお別れをさせてくれ、もう会えないかもしれないんだろう?」



「、、、すみません、怖かったんです。
駄目になって、戻れなくなりそうで。
もう二度と会えないと思うと私は強くないので意思が揺らいでしまいそうで」



土方「、、、ならここにずっといればいい」



「すみません、それは出来ないんです。
私がこの時代にいると土方さんたちにとってもよくないし良くないことが起きてしまいます」



土方「そう、、、なのか」



「今までありがとうございました。
あの時屯所においてくれなかったら今どうなっていたことか。
他の人にちゃんとお別れは言えなかったので土方さんから伝えて欲しいです。
突然居なくなってきっとみんな怒りますね」



笑いながら言った



土方「そんな顔で泣くな」



「え?」



頬に何かが伝っていた



触って確かめる



濡れてる



これは涙?



私の、いつぶりの涙