愁い流して

夜中土方さんと一緒に寝ていた



薄目を開けた



きっと私はこれ以上ここに居たら駄目になる



そっと布団から抜け出す



荷物をまとめみんなに向けて書置きを残した



土方さんの寝顔を見ながら頭を撫でた



髪の毛結構柔らかい



綺麗な寝顔



今起きたら確実に怒られるだろうな



勝手に色々考えてニヤついてしまった



「土方さん、ありがとうございました」



頭を撫でたまま小さくお礼を言って屯所を出た



もういつでも自分の意志で帰れる



そう思いふらふら歩きだした



近くの橋に着いた



「綺麗」



川が月明かりに照らされてとても幻想的だった



帰ろう



そう思いスマホを操作した