ephemeral house -エフェメラルハウス-





ブロロロロロ

いやぶおおおおおおおん

いやいやばばばばばば

……どう表現すればいいかわからないけど
そんな感じの音を奏でながらセナのバイクは走り続ける

「ねえセナ」

少し声を張りながらセナに話しかけるが聞こえてない

「ねえってば!!!」

「わ!なに!!」

丁度信号で止まってそのタイミングで大きい声を出したからかなりセナはビックリしている

そんなセナに目的地どこなのって聞こうと思ったけどあるひとつの疑問に行き着いて辞めた

「あんたいつ免許取ったの?学校で禁止されてなかったっけ」

そう、私たちの学校は確か在学中は免許の取得は禁止されている

「あんたもしかして夏休み中に学校やめた?」

セナは笑いながら答える

「んなわけないじゃん!」

「じゃあ黙って取ったの?」

「それも違う」

「じゃあ何!」

信号が青になって進み始め振り返りながらセナは無駄にかっこつけて答えた

「実は免許持ってない」

「は?」

は?????????

まって

いやまって

「バカじゃないの!?!?!?」

「ハッハッハっ俺様クラスになると免許を持ってなくても扱えるのだ!!!」

「降ろせ!今すぐ降ろせ!」

あからさまに気が動転してる私を後目にセナは大笑いをしている

「安心しろってあと3日で免許取れるから!!まだ持ってないだけだよ」

「あぁ、なんだそういうこと………ってなるわけねえだろ!!」





ギャーギャー騒ぎながらも着実と私たちは目的地に近づいているみたいです