セナが待ってるであろうコンビニに向かいながら再度大きなため息をつく
脳内お花畑男の行動から言動から全てにイライラするのを抑えるためにため息をついてると信じたい。
コンビニに着くとセナは一目散にこっちに駆けてきた
「ゆいちゃんやっほ~」
こっちの気も知らないで呑気に話しかけてくるセナにまたもやイライラする。
「…あんた未成年なんだからタバコ辞めなよ」
至極真っ当な事を挨拶がわりに言い放つ
「確かにそれはそう」
へへっと笑いながら明らかにテキトーに返答をしてくるセナ
「それより何してたの、予定より1時間も」
よっぽどの理由があるようで私が言い終わらないうちにセナは口を開いた
「いやホントにごめん」
「ゆいちゃんの家向かってたはずなんだけど気づいたら迷子になってた」
………………
「マジでバイトも早上がりさせてもらって早めに着いて驚かす計画だったんだけどなー」
そうだ私は大事なことを忘れていた
この男がアホだってことを。
「てかそんなことよりこんな時間から何するわけ?言っとくけど家には絶対入れさせないよ」
「大丈夫だよ元々そのつもりないし」
はぁ…….なんかムカつく
「とりあえずこれ被れ」
渡されたのはヘルメットだった
「え?」
「後ろ乗りな」
大っきいアメリカンバイクからヘルメットを取り出してセナが渡してきた
「これセナのだったの?」
コンビニに着いた時から気にはなっていたけど
「そうだよかっけぇだろ」
確かにかっこいい
「とりあえず連れていきたい所あるから後ろ乗って」
言われるがままヘルメットを被って後ろに乗る。
「しっかり掴まっとけよ危ないから」
「え?あ、うん」
セナは意気揚々とバイクを走らせた
