魔王様は攻略中! ~ヒロインに抜擢されましたが、戦闘力と恋愛力は別のようです


「もしかして僕たち、お邪魔虫だったんじゃない?」

「おや。言われてみれば確かに」

「なんか……気まずい……」

 ふむと思案顔になるアランに、身を縮こませるクリス。何やらぴんと来た様子の攻略対象者たちに、珍しくメリフェトスが盛大に慌てだした。

「お、お邪魔虫なものですか! 私と我が君は、ただ立ち話をしていただけで……」

「落ち着きなよ、メリフェトス殿。いや、しかし。いつも澄ました顔をしている君がタジタジになって言い訳をする姿は、実にぶざ……見ごたえがあっていいものだねぇ?」

「無様! 無様って言いかけましたよね、ルーカス様!?」

「私としたことが……。大切なお話の最中に割ってはいってしまうなんて。いくらメリフェトス様が恋敵とはいえ、はしたないことをしてしまいましたわ」

「ねえ、キャシー。そこで彼を恋敵っていうのは、ちょっぴり変じゃないかな? ……というわけで、メリフェトス殿。はやくアリギュラ様とくっついてくれないかな? 私たちは耳を塞いでいるから。それでは、どうぞ?」

「あなた方お二人は、ほんと黙っていてくれませんかね!?」