その時だった。
「アーリーギューラーさーまーー!」
「ひゃあああ!!」
「うわぁあああ!?」
突如飛び込んできた第三者の声に、文字通り、アリギュラもメリフェトスもその場で悲鳴をあげて飛び上がった。
慌てて振り返れば、聖堂の中から、キャロラインがアリギュラ目掛けて笑顔で走ってくるところだった。
バクバクする胸を押さえつつ、アリギュラはドギマギしながら尋ねた。
「な、なんじゃ!? どうした、キャロライン? 敵襲か!?」
「違いますわ、アリギュラ様。今夜はジーク様のお招きで、お城で皆さんとお食事をご一緒する約束でしたでしょう?」
無邪気に答えるキャロラインに、そういえばそんな約束をしていたなとアリギュラは思い出す。よく見ると、キャロラインの肩越しに、ジークをはじめとするいつものメンバーが、こちらに向かって歩いてくるのが見える。
……ちらりと隣を見やれば、メリフェトスも白い指でぽりぽりと頬を掻いている。
(さっき、何て言おうとしたんだろうな)
続きを聞けなくて残念なような。逆にほっとしたような。そんな複雑な心境に悩んでいると、近くまできたルリアンが「げっ……」と表情をゆがめた。


