芝居じみた仕草で、カイバーンは手を差し出す。黒い闇を背中に背負ったまま、かつて宿敵だった男は目を細めて告げた。

「私のもとに下れ、アリギュラ。一緒に、異界の人間どもを滅ぼそうじゃないか」