それよりも電話をしないといけない。今の私にはこの戦いがある
ーーーーープルプル
機械音が私の緊張感をあげていく。出てほしいけど。でてほしくないきもちがある
逃げちゃだめだ
『はい。』
『突然のお電話失礼します。こちらプーアル会社の東堂といいます。
新島様のお電話でお間違いないでしょうか?』
『はい。私が新島ですが、どのようなご用件で』
『私ども今度結婚式場の企画があります。
教会からつくるものでして、新島様の過去の作品をみました。
どうかお話しでもいいので聞いてくださいませんか?』
『・・・・どんな作品ですか?』
『1996年のフランスの教会です。
淡い青色で周りの森ととても相性のよく、そして惹きつけられた作品です』
『・・・・・』
私の言葉がまずかっただろうか。それでもこの言葉は私が最初にオファーをしたときにもいったが、どうしてもこれしか浮かばない
だって最初に感じたことなのだから
