彼の手が私の頬にそっとふれてきた
まるでそれは昔のように。私の頬は熱を帯びていた。
緊張感もあれば少し期待している自分もいる
勿論。それがだめでも
『・・・ひのや『おいっ』』
その声とドアの開く音で、彼は私から手を引いて、ドアと声の主を見ると、眉間にしわを寄せた主任が立っていた
『主任』
『・・・藍沢。呼ばれているぞ』
『わかった。それじゃあ東堂さん
またおって連絡するよ』
そういって彼は私の肩にトンと手を置いて、部屋から出て行った。その瞬間私の頬にはもう熱もなにも帯びていなかった
『・・・東堂。行くぞ』
主任は私の腕をつかんでそのままオフィスに戻らないで、自動販売機のほうにいた。
『何か飲みたいものあるか?』
『・・・・えっ?』
今までこうやってこの人から聞かれることがなかったどちらかというと私が聞いて買っていたからだ
『・・・・カフェオレ』
『ん』
主任はお金をいれてカフェオレを買って私に渡してくれた。主任も自分のblackのcoffeeを買ってベンチに座った
