スーツごしに久しぶりに彼の温度を感じる
もう感じることのなかったはずだったのに。あなたからこの手は離されたのに
『藍沢。』
氷川主任がいつもより冷たく言う。まるで離せといっている。それでも彼は離さない。
『氷川。ちょっと東堂さん借りていい??
今回の事で話があるんだ。』
『だったら俺にもはなしてくださいよ』
瀬川さんはそういうが彼はフッと笑って
『瀬川はこういう企画さわったことないだろう
それに彼女は俺と仕事していた。一番長かった補佐だ。彼女しかわからないこともある
いいだろ??会社だし変なこともしないよ??』
『・・・藍沢10分だ』
氷川主任もなにかを察したように瀬川さんのかたを押して追い出した。
出て行く直前にいわれてしまった
