結婚の意味



『東堂大丈夫か?』

『主任俺なにか暖かいものかってきますから。東堂の横にいてやってください』

『悪いな』

瀬川さんは走ってどこかにいってしまった。主任は私の肩を抱いてよっくりとベンチのほうに座らせてくれた

『・・・安心しろ。もう大丈夫だ』

氷川主任は優しく背中を撫でてくれた。いつの間にか自分の着ていた羽織を私にかけてくれていた

暖かい

『馬鹿ですよね??振られて退職しようとしていて。
それも知っていて。とめもしなかった彼のことが好きだったなんて

きっと見ようとしていなかったんですね

本当に馬鹿ですよね

そんなサインあったのに』


主任なにも言わないでただただ私の横にいてくれた


『結婚に意味なんてある?って聞かれました。
さっきまで見ていたのはまる偽物みたいで。

藍沢さんは今までと変わっていなかったんです

私が・・・私が夢をみていたんですね』