『東堂そんなに緊張しなくても大丈夫だよ』
『瀬川さん』
後ろから声をかけてくれたのは瀬川さんだった。さっきまで急に会議がはいってしまい、それにいっていたんだろう
『お疲れ様です。佐野と相良君は外回りです』
『うん。ありがとう。俺にも一杯』
『はい』
途中で3人分のコーヒーをいれる。今オフィスにはコーヒーのいい香りが充満している。仕事に疲れている時には効果的
『電話うまくいったんだね』
『はい。先方のかた覚えてくださっていたみたいで』
『前の東堂の熱意がったからだね
よかったよ。とりあえずは本番はこれからだけどまぁ。うちの主任は申し訳ないけど藍沢さんよりもいいもの作るから
その辺は大丈夫だよ
それに今までの東堂の仕事だってつながっているんだ
だから・・・もう藍沢さんを追いかけなくてもいいんじゃないのかな?』
『私そんなに追いかけていましたか?』
瀬川さんは笑って私の顔を見ていた。この人はいつも見てくれていた。私と初めて仕事をしたときそこまで大きな仕事ではなかったのに、なにかときにかけてくれた
藍沢さんの間柄もそのあとの結末も知っていても態度1つも変えないでいてくれた大切な先輩だ
