それから主任とは月曜日の打ち合わせをしていった。相手にどのようなことを伝えたいか。今回は一発でわかってもらわないといけない相手だし、時間もない
こういう時に主任の力がわかる
『東堂。ここの説明は長い。ぐだぐだしすぎている。
相手にとってはどうでもいいことなんだ』
『わかりました』
オフィスで主任とマンツーマン。中々ない個人授業だと思う
『これどうしても写真いれたいんですけど』
『ほかにこの人の作品を貼れ
じゃないと表紙のこれがめだたない。お前はこれにひとめぼれだったんだろう?
だったら強調させろ』
『はい』
自分の良いようにするのではなく。相手に伝えそして納得してもらう。こちらはどれだけ本気なのかも
『・・・どうですか』
『ああ』
主任は私のパソコンとにらめっこ。こちらがドキドキする
『東堂。コーヒー』
『はい』
言われたとおりにコーヒーを淹れに行く。これだけでも緊張してくる。でもこれで知れた。主任がどういう風に仕事をして書類を作っているか
今までは赤ペンで直されて自分なりに考えていたけど、まだまだ私には主任の考えを把握はできない
悔しいがこれが現実だ
