そして、今日も先輩と二人きり…。
俺は慌てて席を立ち、先輩の分のお弁当を先輩のデスクに置いた。
「…食べてくださいね!」って。
そして、去ろうとしたんだけど、腕を掴まれる。
昨日のあの熱い行為を思い出しそうになって俺は顔を少し赤くしながら
「…離してください…」と言う。
けど、先輩は離してくれないどころか更に強く俺の腕を掴む。
「喧嘩売ってんの?あの女…かなりアプローチしてるじゃん。それをヘラヘラ笑って話してさ…契約違反じゃないのかな?篤人は私の恋人…もっと自覚して貰わないと困る…」と先輩は殺気だったような空気感を惑い、俺に詰めてくる。
「会社なんですから…」と俺は小さく言ってみる。
「関係あんの?あんた1人居なくたってまわるのよ?ここは。クビになりたいの?」と先輩は更に圧をかけてきた。
俺は首を横に振る。
「なら、私の恋人ってこともっと自覚した行動を。 あ、お弁当はありがと。ちゃんと食べるから」そう、先輩は言うと、俺の腕を離してお弁当を食べ始める。
俺は先輩の口に合うかどうかが気になって少し見ていた。
「…うん…悪くない。色のバランス、味も中々…」と先輩が言ってくれたので、
ありがとうございますと俺は言って席に戻ってお弁当を食べた。
皆が戻ってくる前に食べ終わりたい。
先輩は一瞬にしてお弁当を食べ終えると、
『ご馳走さま。帰り、一緒に帰りましょ~』と付箋をつけてお弁当箱を返してくれた。
俺は先輩の方を見て頷いた。
そして、お弁当箱をカバンに片付けて仕事を始めた。
皆が戻ってきて、仕事を再開する。
ドキドキしながらも、俺はパソコンに向かい合った。
一区切りついて、俺はコーヒーを入れるため、席を立った。
コーヒーを淹れながら深呼吸した。
またしても現れた新山さん。
俺に近づいてくる。そしてかなり近い距離まで来て、
「せんぱぃ、相談があるので、今日お仕事終わったら付き合って貰えませんかぁ?」って言ってきた。
今までの俺なら喜んで返事できただろう。
けど、今はそうはいかない…、
「…ごめん、今日は約束が…」とやんわり言ってみた。
「…やっぱり…石川先輩ですか?」と言われた。
さすが女の勘は鋭い。
俺はハッキリ頷いた。
そして、「…石川先輩にお食事誘われてるんだ。ごめんね?」と小さな嘘をついた。
多分この子は気づいてる。
契約とはいえ、俺らは恋人なのだ。
隠し通したくても限界がある。ならいっそ、正直に付き合ってるってばらした方がいい。
俺はそう思ってた。
「…そうなんですね、じゃあ仕方ないですよね…また日改めます」と新山さんは言うと肩を落として去っていった。
が、この時俺はまだ知らなかった。
大事になることを。
この日、無事何とか仕事を終えた俺と先輩は一緒に帰宅した。
途中、スーパーで食材を買い込み、先輩の家に行った。
俺は手を洗い、本気の料理を始めた。
そして、2人でご飯を食べる。
ぎこちないながらも、コイビトっぽくなっていた。
食後に、先輩はコーヒーを入れてくれた。
なんでも、コーヒーマイスターの資格を持つ先輩は知識を披露しながら教えてくれるんだけど、俺にはよく分からなかった。
が、1つだけ分かったことは、2人でcafeをしたいという夢だった。
今あるバーを改装して、cafeに変えたいとのこと。
そして、そこでアットホームなcafeでパートナーと2人で一緒にしたいという夢。
そんな先輩の夢を叶えてあげられるのが俺なのかもしれない
と思うと少し感慨深かった。
しばらくゆっくりして俺は家に帰った。
俺は慌てて席を立ち、先輩の分のお弁当を先輩のデスクに置いた。
「…食べてくださいね!」って。
そして、去ろうとしたんだけど、腕を掴まれる。
昨日のあの熱い行為を思い出しそうになって俺は顔を少し赤くしながら
「…離してください…」と言う。
けど、先輩は離してくれないどころか更に強く俺の腕を掴む。
「喧嘩売ってんの?あの女…かなりアプローチしてるじゃん。それをヘラヘラ笑って話してさ…契約違反じゃないのかな?篤人は私の恋人…もっと自覚して貰わないと困る…」と先輩は殺気だったような空気感を惑い、俺に詰めてくる。
「会社なんですから…」と俺は小さく言ってみる。
「関係あんの?あんた1人居なくたってまわるのよ?ここは。クビになりたいの?」と先輩は更に圧をかけてきた。
俺は首を横に振る。
「なら、私の恋人ってこともっと自覚した行動を。 あ、お弁当はありがと。ちゃんと食べるから」そう、先輩は言うと、俺の腕を離してお弁当を食べ始める。
俺は先輩の口に合うかどうかが気になって少し見ていた。
「…うん…悪くない。色のバランス、味も中々…」と先輩が言ってくれたので、
ありがとうございますと俺は言って席に戻ってお弁当を食べた。
皆が戻ってくる前に食べ終わりたい。
先輩は一瞬にしてお弁当を食べ終えると、
『ご馳走さま。帰り、一緒に帰りましょ~』と付箋をつけてお弁当箱を返してくれた。
俺は先輩の方を見て頷いた。
そして、お弁当箱をカバンに片付けて仕事を始めた。
皆が戻ってきて、仕事を再開する。
ドキドキしながらも、俺はパソコンに向かい合った。
一区切りついて、俺はコーヒーを入れるため、席を立った。
コーヒーを淹れながら深呼吸した。
またしても現れた新山さん。
俺に近づいてくる。そしてかなり近い距離まで来て、
「せんぱぃ、相談があるので、今日お仕事終わったら付き合って貰えませんかぁ?」って言ってきた。
今までの俺なら喜んで返事できただろう。
けど、今はそうはいかない…、
「…ごめん、今日は約束が…」とやんわり言ってみた。
「…やっぱり…石川先輩ですか?」と言われた。
さすが女の勘は鋭い。
俺はハッキリ頷いた。
そして、「…石川先輩にお食事誘われてるんだ。ごめんね?」と小さな嘘をついた。
多分この子は気づいてる。
契約とはいえ、俺らは恋人なのだ。
隠し通したくても限界がある。ならいっそ、正直に付き合ってるってばらした方がいい。
俺はそう思ってた。
「…そうなんですね、じゃあ仕方ないですよね…また日改めます」と新山さんは言うと肩を落として去っていった。
が、この時俺はまだ知らなかった。
大事になることを。
この日、無事何とか仕事を終えた俺と先輩は一緒に帰宅した。
途中、スーパーで食材を買い込み、先輩の家に行った。
俺は手を洗い、本気の料理を始めた。
そして、2人でご飯を食べる。
ぎこちないながらも、コイビトっぽくなっていた。
食後に、先輩はコーヒーを入れてくれた。
なんでも、コーヒーマイスターの資格を持つ先輩は知識を披露しながら教えてくれるんだけど、俺にはよく分からなかった。
が、1つだけ分かったことは、2人でcafeをしたいという夢だった。
今あるバーを改装して、cafeに変えたいとのこと。
そして、そこでアットホームなcafeでパートナーと2人で一緒にしたいという夢。
そんな先輩の夢を叶えてあげられるのが俺なのかもしれない
と思うと少し感慨深かった。
しばらくゆっくりして俺は家に帰った。



