秒速ファシネイト






「子分って。すっげー高飛車な女でしょ?」




ふ、と頭上で一条凪の笑う気配。




一方私はその下で、だらだらと冷や汗を垂れ流していた。






その会話…




覚えがある。





あれはたしか塾の帰り。



偶然通りかかった近所の公園に、なぜかびしょ濡れの男の子がいて。





…もしかしてあれが…





「あれ一条凪だったの!?」




「正解」





ぎゅ、と一条凪が私を抱きしめる力を強くした。