一瞬、ガクリと膝から崩れ落ちそうになったけど、「こんなことで挫けるなんて私らしくない!」という不屈の精神でなんとか持ちこたえた。 私を誰だと思ってる? 道を歩けば十人中、十人の男を振り向かせる木村麗美よ。 黙って引き下がるなんて私のプライドが許さない! その時、顔を上げた私の目にちょうど薬局が飛び込んできた。 ふっ… 見てろよ、一条凪!! 私は背筋を伸ばすと、薬局に向けて悠々と歩き出した。