一人きりになり、もらったばかりのキャンディを黒いテーブルの上に一つずつ並べてみる。 レモン イチゴ リンゴ ブドウ レモン 黄色、赤、紫、と鮮やかな色が透けて見える。 「あの先輩が、キャンディって……」 くすぐったい様な可笑しさが込み上げてきて、静かな空間に笑いが零れ落ちる。 唯一ダブっていたレモン味を一つ頬張ると、口の中に甘酸っぱい味が広がった。 久しぶりに食べるレモン味のキャンディは、どこか、意地悪だけど少しだけ優しい、あの先輩をイメージしたみたいな味だと思った――。