「……まひるって、そんなにたまごサンドが好きだったっけ?」


「あいむ らびにっ」


『I'm loving it.』と英語で答えると、あさ兄とセイ兄が揃って私に視線を注いできた。


あさ兄たち相手に嘘をつくことに慣れていない私は、その冷静な視線に、隠していることを今にも見透かされそうな気がして落ち着かなくて。


「口に合わないなら、食べなくていいから!」


たまごサンドが載ったお皿を奪うと、あさ兄が


「食べる。ちゃんと食べるから」


そう言って、私の手からお皿を受け取ると、たまごサンドを一口頬張った。


「……美味しい?」


「十分美味しいよ、なぁ静夜?」


たまごサンドを一つ手に取ったセイ兄も、あれだけ飽きたと言っていたのに、やっぱりあさ兄と同じ様に「旨いよ」と言ってくれた。