カラフル☆デイズ


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11月なのに街は早くもクリスマスムード一色で、来月にはクリスマスだねってことから、子どもたちへのプレゼント選びに悩むという共通の話題になった。

年頃の子の欲しい物が判らない上に、深山くんの場合は、特に女の子である娘さんへのプレゼント選びに苦心しているようで、私の場合は逆に男の子の欲しがる物が判らなくて悩んでしまう。


もし機会があれば、深山くんの娘さんには私が、深月には深山くんが、同性同士プレゼント選びのお手伝いをし合あおうと盛り上がって別れた。


そんな機会はないだろうけど、もし本当にそうなったら楽しそうだなと思った。

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とりあえず、お父さんと再会をした日の日記を読み終え、あさ兄が日記を深月先輩へ返そうとすると、深月先輩はそれを押し留めた。


「――それと、事故の前日のも読んで下さい」


深月先輩の言葉に、あさ兄が日記帳の後ろの方を捲っていくと、すぐにそのページが現れた。


深月先輩のお母さんが書いた、最後の日記。


事故の前日の日付が記されたそのページに、謎だらけだったあの日の答えが記されていた――。